2010年2月20日土曜日

中国人研修生(技能検定試験)&勘違い?

今日は、中国人研修生の技能検定試験に付き添いで行ってきました。今回の検定試験はタイル張り試験と日本語能力検定です。試験内容は、実技が900角のベニヤ板に指定されたようにタイルを張る試験と、日本語はタイル張りに関する問題が20問です。時間は両方とも1時間ずつ!
この試験に合格しないと、研修生から実習生へのステップアップが出来ないため、3年研修で来日してる研修生は全員受ける事になるそうです。
今回は、試験中の写真撮影の許可が出なかったのが残念です・・・

この研修システムには、国際研修協力機構(JITCO)という組織が管理していて、年間に1万人以上が日本に研修目的で来日しています。でも、実はほとんどが出稼ぎ労働が目的のように思いがちですが、実際に研修生たちは素晴らしい技術や日本の良いマナーなどを研修実習をしながら自然と身につけていきます。これが最近では、完全に労働目的などと決め付けている人もいますが、実際には帰国後の彼らの意識がどのように変わったのか?実際に見てみると良く理解して頂けるでしょう。農業・水産業・製造業・食品加工など研修する業種が違っていても、皆それぞれが日本で学んだ技術がどことなく活かされているのがわかります。例えば、掃除をする!この意識が自然と彼らを変化させています。
昨年、ある中国人男性に会いましたが、4年程前に日本で研修を受けたと聞き、いろいろ会話をしてみました。一番印象に残ったのは、帰国してからタバコの吸殻やゴミなどを捨てることが出来なくなった事で、家族が不振に思うようになったと。どういう事かというと、タバコを吸って適当に路などに捨てるのが普通だったのが、吸殻を家まで持って帰ったそうです。あと、お菓子を食べ終わった袋を捨てずにカバンに入れて帰ったからだそうです。たしかに中国の事情では考えられない事かもしれません。最近の都会ではゴミ箱がちゃんと設置してあるのですが、ちょっと町から外れると道路脇にはゴミやタバコの吸殻などが凄く目立ちます。酷い所ではヘドロのような塊が町中のあちこちにあることです。誰も、自分の物じゃないから関係ないみたいな意識があるようです。この男性のような意識の持ち主がどんどん増えればもっともっと綺麗な町ができると思います。もう一つは、ガマンする!って事がとても勉強になったと言っていました。ガマン強くなる!何事にもガマン!大事な事ですが、これも国際社会では大きな問題になっています。ガマンするとは、ストレスを溜めるとも言います。先進国では現在流行の鬱病というやっかいな病気があります。これは、経済の乱気流から起こりうる現象だと思います。中国も最近では鬱の患者がとても増えているそうです。ガマンという良いことを勉強したのかもしれませんが、ガマンと病気が紙一重になっている事も現実ですね。

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